2007年10月27日

琵琶のコンサートに行ってきた

琵琶のコンサートに行ってきた

ちょっと前の話になるが、今月の19日に開かれた琵琶のコンサートに行ってきた。場所は小城の上町にある、小柳酒造の「高砂本蔵」。昭和初期に造られたという古い酒蔵だが、いまでは多目的スペースとして利用される、なかなか雰囲気のある空間だ。

演奏者は池田智鏡と仰る尼さんで、福岡県の善光寺の住職をしておられる人だとか。夕方6時半からの開演だったが、10分前に古い階段を昇って2階の会場に入ると、すでにそこには大勢の老若男女の姿が。主催者の小柳さんの話では、120名のチケット(500円)が完売したそうで、いやはやすごい盛り上がりなのだ。

この日は旧暦の9月9日、つまり重陽の節句にあたる日。別名「菊の節句」ともいう。舞台の横には菊の花なども飾ってあり、総じてなかなかの演出だ。そんな中、智鏡さんの琵琶と語りが始まった。

しかし「耳なし芳一 」や「壇の浦」などお馴染みの演題も、生の弾き語りで聴くとやはり迫力がある。なにより、この酒の精が棲むような木造の古い蔵には、琵琶の音がよく似合う。しかも演奏の合間には智鏡さんの軽妙な講話などもあり、雰囲気はとても和やか。筑前琵琶と薩摩琵琶の違いなども、よく分かった。

そういえば、東京赤坂の草月ホールで上原まりの筑前琵琶を聴いたのは、もうずいぶん以前のことだったなあ。あのときの華やかな平家物語も良かったが、こうした古い酒蔵の中で、尼さんの講話とともに聴く琵琶もまた味があっていいもんだ。あっという間に時間が過ぎたが、短くも内容の濃いコンサートだった。なにしろこれに、落雁や団子のお土産付きだものな。

ただし、演奏後の菊酒会に定員の関係(30名まで)で参加できなかったのが、唯一の心残りだったが…。



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Posted by 桜乱坊  at 17:08 │Comments(0)イベント

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