2007年11月26日

清水の滝の紅葉

日頃の運動不足を補うため、この日は清水の滝周辺の紅葉見物をかねて、久しぶりの山登り。といっても遭難するような山じゃなし、ちょっとしたハイキングだ。コンビニでおにぎりとお茶を買ってリュックに詰め込み、祇園川に架かる橋を渡りのんびりと清水方面へ。

しかし、ストレートに行ったのでは面白くない。途中の北浦から枝道を右に進み、長崎自動車道の高架下を通り、ミカン山の折れ曲がった山道を登る。ちょっと遠回りだが、このくらい迂回しないと運動にならないものな。

道はやがて山腹を通る県道44号に突き当たり、そこを左折すると清水の滝も近い。で、左に折れてしばらく行ったところで、後ろから来たワゴン車に声をかけられた。
「あの、清水はどっちですか? 紅葉がきれいかちゅう清水」
「ああ、清水の滝はこの道をそのまま行けば大丈夫です」
走り去った車のナンバーを見ると、熊本の車だ。天気もいいしこの分ではどうやら、県外から来る紅葉見物のお客も多いらしい。




目指す清水の滝に無事到着したのが、午後1時頃。少し汗をかいたが、心地好い汗だ。滝を取り囲むように見事に紅葉した赤や黄色の樹々が、両手を広げて迎えてくれた。回り道して歩いた甲斐があったというものだ。いや、美しいじゃないの。

デジカメで適当に辺りを写すと、滝壺の下の東屋でリュックをおろす。滝の周辺は次々とやってくる紅葉見物の人々で賑やかだが、いつもは無人のこの東屋も今日は大入り。辺りを気にせず、さっそくおにぎりとお茶を取り出し、口に入れる。これがうまいんだなあ。こういうときのおにぎりは、やっぱりシンプルなシャケと梅干しに限る。




帰りは滝壺の脇の階段を上り、見瀧寺にお参りした後、山門を目指して長い石段を下る。山門の下辺りからは名物の鯉料理の店々が並ぶが、この日はどこもお客でいっぱいのようだ。いずれの駐車場も車がずらりと並んでいる。
よく見ると福岡や久留米、熊本に長崎など県外のナンバーも多い。地元の人間はあんがい気がつかないが、これで清水の滝は意外に、紅葉の名所として県外で知られているのかも知れないな。「灯台下暗し」という奴か…。

そういえば魚は、寒い季節の方が脂がのって美味いはず。ビンと身のしまった鯉の洗いの後に、卵のたっぷり詰まった熱い鯉こくなんかは最高だな。──などと考えていたら、久しぶりに鯉料理が食べたくなった。  

Posted by 桜乱坊  at 18:08Comments(0)TrackBack(0)身辺雑記

2007年11月19日

蘇る!熊本城

秋晴れの土曜日、貸し切りの大型バスに乗って熊本城に行ってきた。所属している小城郷土史研究会の研修旅行で、顔ぶれには人生の先輩方などが多いのだが、たまにはこうした和気藹々の団体行動も面白い。だいいち、九州人のくせに東京暮らしが長かったせいで、九州の地理や名所をあまり知らない筆者には、こうした企画は興味津々だ。



しかし、来てみて驚いた。とにかく熊本城は恐ろしくデカい。バスの着いた二の丸駐車場のすぐ前には二の丸広場があるが、ここがまた素晴らしく広大な草の広場で、のんびりと秋の日和を楽しむ市民の姿が多い。広場を挟んで、西に前川國男の設計で名高い県立美術館、東には天守閣を始めとする熊本城の偉容。あたりには他に種々の旧跡や文化施設・野鳥園などもあり、まさにここは市民の心のシンボルといった趣きだ。

まず、築城400年記念「激動の三代展」を開催中の県立美術館に入り、加藤清正から細川忠利までの時代の遺品を鑑賞。ここは若い頃に見た前川の建築の本が頭に残っていたせいか、初めて来たような気がしない。雰囲気がやはり東京都美術館に似ているなあ。
それにしても加藤清正の烏帽子型の兜は、頭が長過ぎる。撮影禁止なので写真が撮れないのが残念だが、けっこうこれ不便だったんじゃないのかな。お辞儀をしたら相手の頭にゴンなんて…。ま、心配しても仕方がないか。慌ただしく美術館を出ると、次は二の丸広場を横切っていよいよ熊本城内へ。



おお、やっぱり天守閣は迫力がある。見上げた青空に黒々とした大小の双天守が肩を並べているが、よく見ると小さい方は目下工事中で足場が組んである。先日の落雷による損傷を補修中なのだとか。ちょっと残念だが、それでも外観の美しさは見事なものだ。もっともこの天守閣、本物は西南の役のときに焼失しており、現在の建物は昭和35年に復元されたという鉄筋コンクリート造り。



で、創建時から唯一残るという宇土櫓(うとやぐら)をまずは見学。櫓といっても堂々たる造りの建物で、写真だけならこれが天守閣と言われても分からない。内部は古色蒼然とした柱や梁が時代を物語り、窓のない部屋に薄暗い闇が横たわる、まさに戦国ドラマの世界なのだなあ。急勾配の階段を昇り最上部に着くと、さすがにそこからの眺望は抜群。これでは敵の動きなども、手に取るようによく見えたはずだ。
このあと下に降り、時間に追われるように数寄屋丸や天守閣の内部などを見学。階段が多く、さすがに最後は膝が少しガクガクしたね。

熊本城のすごさは、現在もなお復元整備が続いていること。かつて林立していた数々の櫓を次々と復元し、現在は本丸御殿大広間を工事中だ。これが完成したらわが佐賀城本丸歴史館も霞んでしまいそうだが、熊本城の復元計画はなおも続くものらしい。
この後も数々の櫓や門などを整備し、最終的には加藤清正の築城時の姿に戻すというから、実に壮大な計画だ。すべてが完成した暁には一大城塞が出現することになるが、さて肥後人のこの燃えるようなやる気、佐賀人も少しは見習うべきなのだろうか。ちょっと羨ましくもないことはないけど…。  

Posted by 桜乱坊  at 18:11Comments(0)TrackBack(0)身辺雑記

2007年11月12日

本当にファンタジー?



佐賀駅から南へ一直線に伸びる大通りは美しい。道幅は広く、青々とした街路樹がどこまでも続き、多くの車が行き交っている。訪れた旅行者はこれを見てたぶん、「何て素敵な街なんだろう」と思うはずだ。

いまこの通りは、夜ともなればさらに輝きを増す。「2007サガ・ライトファンタジー」というイベントで、10月30日から来年の1月13日までの期間、駅前から佐賀中央郵便局までの中央大通りの街路樹を、無数の電球やLEDがライトアップしているのだ。

その光景はまさに幻想的で、とても美しい。街路樹の周りにはアート作品なども展示されており、まるで夢の中の祭のような光景を現出している。初めてこれを見た旅行者はきっと、「おお、ファンタスティック!」とうっとり見入ってしまうことだろう。



だが、その美しいライトの下をしばらく歩いてみると、何かが足りないことに誰もが気付くはずだ。「あれれ、これは変だぞ?」とね。そう、そこには通りを行き交う歩行者の姿と、煌煌とウィンドウが輝く商店街が存在しないのだ。

目映いばかりに光り輝いているのは街路樹ばかりで、そのライトが照らし出しているのは、ずらりと並ぶ空き店舗のシャッター…。なんとも虚しく異様な光景なのだ。むろん、ウィンドウショッピングを楽しむことなど、出来ようはずもない。車道を行き交う車のライトとは対照的に、歩道には人影も少なく、ただ冷たい夜風が吹き抜けるのみ。

これはちょっと、非常事態といえないだろうか。
本来、夜の商店街を彩るはずの街路樹のライトアップだが、肝心の商店街がすでに“死に体”になっている。輝いているのが街路樹ばかりでは、本末転倒といわれても仕方がない。「車中心」の都市作りをしてきたツケが、いま佐賀の中心市街地に回ってきているのだろう。
街路樹のライトアップもいいが、やはり人を集めるのは商店街の明りではないのかな。  

Posted by 桜乱坊  at 01:00Comments(0)TrackBack(0)身辺雑記

2007年11月05日

面白かった、フライ・イン



今年も佐賀平野の秋を彩る、熱気球の祭典「佐賀バルーンフェスタ」が開催された。10月31日から11月4日までの短い期間だったが、会場の嘉瀬川河川敷はもちろんのこと、ふだんは人影の少ない佐賀市内の各所も多くの観光客で賑わっていた。

お祭りは大好きなので、早起きして大会3日目の朝の競技を観に行ってきた。少し寒かったが、確実に競技を観るならやっぱり朝に限るのだ。穏やかな午前中に比べ、午後はどうしても風による中止が多くなるのでね。これ、昨年の苦い経験から。

その日の競技は「フライ・イン」。河川敷を目指して遠くから飛んできたバルーンが、所定の位置に設けられたターゲットに上空からマーカーを投下するというものだ。時間内にターゲットに一番近いところに落とした競技者が優勝となる。なので、河川敷の会場からバルーンが一斉に飛び立つ、夢のような光景はこの競技では観られない。ちょっとがっかりだ。

ところが、始まってみたらこのフライ・イン、なかなかスリリングで面白い。河川敷の北方から思いおもいに離陸した約100機のバルーンが、風に乗って刻々と会場に近づいてくる様はとても壮観だし、やがて頭上に接近した色とりどりのバルーンが、一機また一機とターゲット目指して降下してくるところなど、心臓がドキドキするほどエキサイティングだ。



風を読み、炎を操り、機の高度や方向を調整しながら、競技者は次々とターゲット目指して近づいては、マーカーを投下する。しかし、このバルーンがなかなか思い通りには進まないんだなあ。うまい具合に風を捉えてターゲットのほぼ真上ギリギリに到達した名手もいれば、どうしても位置が合わず、遥か遠く高いところから諦めてマーカーを投下した機もある。なにしろ相手は風なのだから、どうしようもない。

ターゲットのすぐそばにマーカーを落とした競技者には、観客の間から思わず拍手が巻き起こる。むこうも上空から手を振って応える。上と下とで心が一つになるというか、これがまたいい雰囲気なのだ。

こうしてみるとバルーンのこの競技、まさにスポーツだということが分かる。それも高度なテクニックや経験が必要であり、勇気や度胸も試される競技なのだ。さらに見栄えの良さという点では、ほかのどんなスポーツよりも勝っている。まあ、気象条件などがいろいろと必要だが、オリンピックの種目などに入れたら面白いんじゃないのかな。  

Posted by 桜乱坊  at 01:55Comments(0)TrackBack(0)イベント

2007年11月01日

桜が咲いた!




「地球の温暖化」がいわれて久しいが、やっぱりそのせいかな?

小城公園を歩いていたら、枯れた梢が重なる並木の中に、ポツリと咲いた数輪の桜の花を見付けた。おまけに同じ枝からは青々とした葉っぱまでが…。もう11月だというのに、これはどうしたことだ。周りがすっかり無彩色なだけに、そこだけがまるで違う季節のような異様さだ。

“狂い咲き”という奴だが、これも異常気象のせいなのだろうか? 小城公園の桜はソメイヨシノのはずなので、ちょっと気になりネットで調べてみた。すると「ソメイヨシノの開花は季節に関係なく、落葉した状態で春先ほどの暖かさが続くと起こる」のだという答え。つまり春ではなくとも、葉っぱが落ちたあと暖かい日がしばらく続けば、日照時間などに関係なく開花するというわけだ。知らなかったね。

そういえば秋とはいえ、このところの日中は暑い日が続いている。そんなバカ陽気に誘われて、つい春と勘違いして花を咲かせてしまったオッチョコチョイ、といったところなのだろうこいつは。ま、さほど異常な現象でもなさそうだが、人騒がせといえば人騒がせだ。

植物のメカニズムも複雑なようで意外に単純だが、そういえば“狂い咲き”は人間の世界にも、ままあるものなあ。しょうがないか…。  

Posted by 桜乱坊  at 02:40Comments(0)TrackBack(0)身辺雑記